Biz Cases / 事例紹介

No.13

早崎達夫氏(積水フーラー株式会社 代表取締役副社長)

Return On Learning vol.1

“Return On Learning”は、セブンシーズのトレーニングを受講するCxOレベルのエグゼクティブに、トレーニングのインパクトをインタビューするシリーズです。

【Return On Learning】早崎達夫様インタビュー・写真_1

積水化学工業と米H.B.フーラーという日米の著名な大手化学メーカーのジョイントベンチャーとして2005年に設立された積水フーラー。20年の歩みを経て、今、新たな成長のステージを迎えている。2020年に副社長に就任された早崎達夫さんは、同社のGAP(Growth Action Principles: 成長行動規範*)にのっとり、日米の強みを掛け合わせることが変革のドライバーになり得ると語る。H.B.フーラーとのExecutive Meetingや、意思決定の現場で、グローバル・コミュニケーションの重要性を日々実感している早崎さんに話を聞いた。

【Return On Learning】早崎達夫様インタビュー・写真_2
  1. ビジネスと共存するセブンシーズの「Executive 1:1 Sessions」
  2. One Way から、Interactiveな対話へ
  3. Practical Simulation は、なかなかタフな道場!

1. ビジネスと共存するセブンシーズの「Executive 1:1 Sessions」

セブンシーズ(以降、7S)

早崎さんには、1年半にわたり「Executive 1:1 Session」にご参加いただいています。副社長として、多忙なスケジュールの合間をぬって、90分のセッションを積み重ねるのは、並大抵のことではないと思います。継続の秘訣はなんですか?

早崎達夫氏(以降、早崎)

無理して継続している感覚はありません。

セブンシーズの「Executive 1:1 Session」を、リーダーとしての仕事の延長線上に位置づけ、ビジネスと共存させています。例えば、H.B.フーラーとのExecutive Meetingに向けて、ビジネス・アップデートのリハーサルをしたり、成長戦略に関するディスカッションにどう備えるか、定性・定量の両側面から準備を行ったり、90分を投資する価値があります。セブンシーズのコンサルタントには、私が目指したいところを伝えていて、そこに到達するまでの道のりを伴走してもらっている感覚です。

2. One Way から、Interactiveな対話へ

7S

「Executive 1:1 Session」をスタートされたばかりの頃と比べて、ご自身として、どんな変化を感じていらっしゃいますか?

早崎

英語でコミュニケーションをとることに対するためらいや、恐れが完全に払拭できました。

対話が自然と続くようになったのは、聞かれたことに対して、ただただ受動的に答えるのではなく、自分の答えに関して、情報を追加し、さらに、相手に質問返しをするという「3As:Answer – Add – Ask」のサイクルを回すという習慣が身についたんだと思います。情報を追加して、相手に質問返しをするんですね。最近は、相手の表情も見られるようになりました。原稿通りにいかなくても、もうパニックにはなりません!原稿を読みあげるOne
Wayスタイルから脱却し、相手に伝わっているか、聞き手の反応にも、意識を向けられるようになりました。

3. Practical Simulation は、なかなかタフな道場!

7S

現在、取り組んでいらっしゃる学習目標について、お聞かせいただけますか?

早崎

最近では、1:1 Session に加えて、「Practical Simulation」の場に参加しています。

複数のネイティブのコンサルタントが、手加減せずにアグレッシブに話をしているところに、自ら割って入る(Interruption)訓練をしています。これは、なかなか、タフです。1対1の場面には慣れてきたので、人数が増えたシーンを想定して、自分に負荷をかけているところです。話の内容をつかむために質問力のスキルを磨いています。具体的には、Clarifying Questions や、Drill Down Technique(構造的に掘り下げる技術)の向上に取り組んでいるところです。