Biz Cases / 事例紹介

山口浩輝氏(不二製油株式会社 研究開発本部 グローバル市場ソリューション部門)

Users’Voice|Next-Generation Global Talent Program

セブンシーズのトレーニングを受講されたビジネスリーダーに、トレーニングのインパクトをインタビューしました。

英語に自信がなかった自分が、“存在感”を学んだ一年間

「自分には無理だと思っていた」

7Seas

受講前の英語への自信について教えていただけますか?

山口

当初は海外赴任への強い志望があったわけではありません。英語はかなり苦手で、正直海外なんて無理だと思っていました。

周囲には優秀な人が多く、自分は意見を言わず控えめにしてしまうことが多かったです。会議でも黙っていることが多く、海外で働く自分なんて全く想像できませんでした。

最初に海外トレーニーの推薦を受けたときは不安で辞退しましたが、その後、国内で仕事を続けながら参加できるセブンシーズのプログラムを紹介され、「これなら挑戦できるかもしれない」と受講を決意しました。

存在感を発揮することが自分を変えた

7Seas

プログラムを通じて、特に印象に残っている学びはありますか?

山口

冒頭のキックオフワークショップで学んだ 6 Global Skills が大きな転機でした。中でも Self-confidence(なんとかなる自信) と Assertive Communication(自分を表現する意思) が印象的でした。

『わからないならわからないと言う』『黙っているなら自分が最初に発言する』。こうした行動が存在感につながると気づいてから、会議での意識が変わりました。

実は英会話スクールに通い、文法や発音を中心に学んでいました。それが基礎力づくりには役立ったと思います。ただ、セブンシーズでは“正しい英語”以上に“どう伝えるか”“相手に届くか”を重視していたのが印象的でした。きれいな英語を目指すのではなく、実務の場で生き残るためのサバイバル術を学べた感覚です。

6 Global Skills

海外出張で実感した「伝える意思」

7Seas

プログラム中に印象的なエピソードはありましたか?

山口

開始3カ月後に、一連のグローバル人材育成プログラムの一環としてシンガポール、マレーシアの社内工場に短期視察に行きました。現地で日本の製品やパンの食感を説明する場面があったのですが、単語だけではなかなか伝わらない。

そこでサンプルを見せたり、ジェスチャーを交えたりしました。そのときに強く感じたのは、“言葉が完璧でなくても、伝える意思さえあれば理解してもらえる”ということでした。

7Seas

その経験は、その後の学びにどう影響しましたか?

山口

その後の、タイでの顧客へのプレゼンテーションやデモンストレーションにも役に立ちました。食感や風味の説明を講師の方と練習していたことが、現地でそのまま役立ちました。『ああ、こうすれば通じるんだ』と手応えを得られたのは大きな自信になりましたね。

プラクティカル・シミュレーションで鍛えた即応力

7Seas

他に、特に力になったトレーニングはありますか?

山口

プラクティカル・シミュレーションですね。セブンシーズのコンサルタントが複数の海外籍メンバーとして参加し、実際のグローバル会議さながらにディスカッションを繰り返しました。

準備した英語表現だけでは通用せず、とっさに反応して自分の意見を伝えなければならない。最初は全然うまくいきませんでしたが、繰り返すうちに“完璧じゃなくてもいい、まずは伝えることが大事”と分かりました。

7Seas

ご自身でも変化を感じましたか?

山口

能動的に行動するマインドは少しずつ身についてきたと思います。質問や確認を増やすことで、会話を広げられるようになりました。

「なんとかなる」と思える自分に

山口

以前は会議で黙っていることが多かったのですが、今は質問や意見を出すようになり、『議論が深まるようになった』と上司に言われました。

同僚からも“以前より積極的に話すようになったね”と声をかけてもらうことが増えました。

7Seas

この一年を振り返って、一番の変化はなんですか?

山口

“なんとかなる”と思える自分になったことです。以前は『海外勤務なんて無理』と思っていましたが、今は『もしチャンスが来たら挑戦してみたい』と思えるようになりました。

サバイバル術としてのグローバルコミュニケーション

山口

“自信がない”ところからスタートしましたが、プログラムが進むごとに自信が付いてゆき、自分自身の変化にとても驚いています。

セブンシーズで学んだのは、きれいな英語ではなくサバイバル術。どう存在感を発揮し、議論に参加していくか。これが自分を変えてくれた一番の要素でした。この要素が、更なる先の変化にも挑戦していこうと強く思わせてくれています。

山口氏の成長のポイント

  • 6 Global Skills(特にSelf-confidenceとAssertive Communication)の習得
  • 「正しい英語」より「伝わる英語」を重視したトレーニング
  • 実務に即したプラクティカルシミュレーションでの実践演習
  • 海外出張での実践を通じた「伝える意思」の重要性の実感
  • 能動的に発言・質問する姿勢の獲得

「海外勤務なんて無理」から「挑戦してみたい」へ。──英語力だけでなく、グローバル環境で存在感を発揮する“対応力”こそが、山口氏の変化を支えた鍵でした。